株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂DYホールディングス)は株式会社MESON(東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷健人、以下MESON)と進めている共同研究の成果発表として、2020年2月20日(木)から2月24日(月・祝)の期間にて、東京ミッドタウンとアルスエレクトロニカ*1が協働し、イベント参加者とともに未来の社会を考えるプロジェクト「未来の学校祭」にて、ARグラスが普及した時代のコミュニケーションコンセプト体験デモ「Spatial Message(スペーシャル・メッセージ)」を展示致します。
■Spatial Messageとは
今回未来の学校祭にて展示する「Spatial Message」は「AR(拡張現実)技術がより普及した時代のコミュニケーション」をコンセプトとした、MR*2グラス「NrealLight」を用いた周遊型展示です。Spatial Messageでは、仮想空間と現実空間がシームレスにつながる「サイバーフィジカル空間」において、どのようなコミュニケーションが可能になるかを3つのエリアを通してご体験いただけます。
<エリア1>
他者が空間に残した備忘録を通して、今まで知らなかった街や施設の魅力を発見することができます。
<エリア2>
吹き抜けエリアに出現するARで表現されたバーチャル「枯山水」を鑑賞しながら、参加者同士で「枯山水」を変化させることができます。都市や建築空間の表現に参加することで生まれる、空間とのつながりを感じてみてください。
<エリア3>
自分の想いを言葉にし、空間に残すことができます。訪れた人の残した想いが自分に届き、自身が残した言葉もまた時間を超えて誰かに届くコミュケーションをご体験ください。
これらの3つの体験を通して、来訪者の方々にAR技術がどのように我々のコミュニケーションを進化させうるのか体感していただきます。
「Spatial Message」展示詳細:
2020年2月20日(木) 11:00~21:00(体験デモ時間: 11:00~21:00)
2020年2月21日(金)~24日(月・祝) 11:00~21:00(体験デモ時間: 12:00〜20:00)
「Spatial Message」展示場所:
東京ミッドタウン ガレリア2F「Theatre H.P. France前」(港区赤坂9-7-1)
■「Spatial Message」開発に至った背景
昨年に続き2回目の開催となる「未来の学校祭」では、テーマとして"脱皮/Dappi - 既成概念からの脱出"が掲げられており、社会に存在する見えない壁や自分で作り出す限界といった、わたしたち自身が気づかない既成概念の枠の中で生活をしている中で、アート作品を通じて未来社会を見つめ、視点の変化を促すことで、既成概念から脱皮するきっかけを提示することが指向されています。
それを受け、株式会社MESON及び株式会社博報堂DYホールディングスでは「平面メディアからの脱皮」をブースコンセプトとし、AR(拡張現実感)技術がより普及した時代における「サイバーフィジカル空間」を活用したコミュニケーションコンセプト体験デモ「Spatial Message」の研究開発を進めてまいりました。
今後も、博報堂DYホールディングスではMESONと共に、MRグラスなどの新しいデバイスを活用しながら、「サイバーフィジカル空間」における研究を進め、社会に新しい価値を届けられるよう先端テクノロジーを活用したユースケースやUXの知見を両社で蓄積し活用して参ります。
*1 アルスエレクトロニカ
オーストリアのリンツ市を拠点に40年以上に渡り、「先端テクノロジーがもたらす新しい創造性と社会の未来像」を提案し続けている世界的なクリエイティブ機関。アート、テクノロジー、社会をつなぐ出会いの場を創造し、それらを横断しながら「未来」を提案している。毎年開催されるメディアアートに関する世界的なイベント「アルスエレクトロニカ・フェスティバル」は、芸術・先端技術・文化の祭典として知られる。R&D部門の「アルスエレクトロニカ・フューチャーラボ」と博報堂は、2014年度より提携しており、日本企業のイノベーション支援プロジェクトを数多く手がけています。
*2 MR
Mixed Realityの略称で複合現実とも呼ばれ、目の前の現実世界に仮想世界を融合させる技術のことを指します。
【「未来の学校祭」概要】
東京ミッドタウンとアルスエレクトロニカが協働しイベント参加者とともに、未来の社会を考えるプロジェクト。コンセプトは「デザインやアートを通じて、学校では教えてくれない未来のことを考える場」。東京ミッドタウンを舞台に、より豊かで持続可能な未来社会を形作るためのさまざまなアイデアやイノベーションを生み出し、それに人々が触発されていくことを目指している。イベント参加者はExhibition、Performance、Workshop、Talkなど子供から大人まで楽しめるプログラムを自由に体験することが出来る。
https://www.tokyo-midtown.com/jp/event/school_future/
■株式会社MESONについて
2017年9月設立。AR時代のユースケースとUXを作るクリエイティブスタジオ。デバイス・技術インフラ・コンテンツなど様々なアセットを持つパートナー企業と共に研究するクリエイティブスタジオ事業を展開しています。
https://www.meson.tokyo/