株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:水島正幸、以下博報堂DYホールディングス)は株式会社MESON(東京都渋谷区、代表取締役社長:梶谷健人、以下MESON)と進めている共同研究の成果発表として、VR/AR/MR領域における日本最大級のカンファレンスである「XR Kaigi」にて、MR(*1)グラス「NrealLight」と「Magic Leap One」を活⽤したARクラウド技術の体験デモを実施します。
近年AR(拡張現実)はゲームやカメラアプリなどを通じて、生活者にとっても身近なものとなりつつあり、今後も日常生活に深く浸透していくことが期待されています。博報堂DYホールディングスと、ARを核とした体験のプランニング・開発を行うMESONでは、仮想空間と現実空間がシームレスにつながる「サイバーフィジカル空間」における新たな体験・コミュニケーションに関する研究を進めており、今回共同研究の成果発表としてデモ展示を行います。
今回「XR Kaigi」で展示する体験デモでは、2019年4月に神戸市で開催されたクロスメディアイベント「078kobe」において、両社が共同で開発し、体験デモ行った「AR City in Kobe」をアップデートしたものです。078kobeで展示した「AR City in Kobe」は未来の神戸市を複数のユーザーが仮想空間の中で同時に作り上げる体験が可能な都市開発シミュレーションで、来場者にはiPadを⽤いてARクラウド(*2)技術の体験をしていただきました。今回は「NrealLight」や「Magic Leap One」といったMRグラスを着⽤しながら、同様の体験を行うことが可能です。iPad上にて平面で表現していたユーザーインターフェース(UI)を全面的に刷新し、MR グラスという新たなデバイスでの共有体験を実現していますので、以前のiPad 版「AR City in Kobe」を体験したことがある⽅でもお楽しみ頂けます。是⾮この機会にグラス型デバイスを⽤いたAR 空間の共有体験をお楽しみください。
今後も博報堂DYホールディングスでは、MESON と共に、MR グラスなどの新しいデバイスを活⽤しながら、「サイバーフィジカル空間」における研究を進め、社会に新しい価値を届けられるよう先端テクノロジーを活⽤したユースケースやUX の知見を両社で蓄積し活⽤して参ります。
*1 MR
Mixed Reality の略称で複合現実とも呼ばれ、目の前の現実世界に仮想世界を融合させる技術のことを指します。
*2 AR クラウドとは、現実世界の物体のデータをクラウド上に保存、保持することで現実世界の3D デジタルコピーをつくり、それを共有できる技術です。この技術により、従来は一人に閉じられていたAR 体験が、複数人で同時に共有できるようになり、現実世界の同じ位置に存在する仮想オブジェクトを同時に操作できるなど、よりソーシャル性の高いAR 体験が可能になるだけでなく、仮想空間が新たなコミュニケーションの場に進化すると期待されています。
【XR Kaigi 概要】
XR 領域(VR/AR/MR/VTuber)における開発者・クリエイターを対象としたカンファレンス。「つながり、共有し、高め合う」を目的として、XR という新たな領域に挑戦する開発者・クリエイター同士がコミュニケーションをとり、ノウハウを共有し、そして来たるべき未来に向けてのモチベーションを業界全体で高めていくイベントを目指します。
https://xrkaigi.com/
当ARクラウド技術デモ展示:2019 年12 月4 日(水) 10:00〜18:00
当ARクラウド技術デモ展示場所:秋葉原UDX 4 階 ギャラリーE(千代田区外神田4-14-1)
■株式会社MESON について
2017 年9 月設立。AR 時代のユースケースとUX を作るクリエイティブスタジオ。デバイス・技術インフ
ラ・コンテンツなど様々なアセットを持つパートナー企業と共に研究するクリエイティブスタジオ事業を展開し
ています。
https://www.meson.tokyo/
■これまでの共同研究の取り組み
・博報堂DYホールディングス、AR クリエイティブスタジオMESON と共同研究契約を締結―研究成
果発表第一弾として、神戸市でAR クラウド技術の体験デモ展示
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/56033/
・博報堂DYホールディングス、AR クリエイティブスタジオMESON とMR グラスを⽤いた、AR コミュニケ
ーションサービスの実証実験を開始
https://www.hakuhodo.co.jp/news/info/65246/