社会 ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン
多様性の時代には、自分とは異なる価値観を持つ人への想像力が求められます。人を多面的に理解しようとする「生活者発想」を活かす機会は今後ますます増えていくと考えます。当社グループでは、様々な人財が活躍し、社員一人ひとりがクリエイティビティを最大限発揮するための環境を整備し、サステナビリティゴールの実現に向けて様々な課題に継続的に取り組んでいきます。
博報堂DYグループ DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)方針
博報堂DYグループでは生活者である社員一人ひとりが、自らのクリエイティビティを通じて、生活者や社会の様々なテーマとつながり、未来をつくる存在として、あらゆる人が、自分らしく、いきいきと生きていける社会の実現を目指しています。
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)は博報堂DYグループのDNAである生活者発想そのものであり、イノベーションの源泉です。当グループは、その経営方針の一環として、グループ全体でDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を推進します。
「DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)」とは
ダイバーシティとは、人種、国籍、宗教、信条、障がい、性別、年齢、出身地、性的指向、性自認および価値観、働き方などの特徴の多様性、およびその多様性を尊重する活動を意味します。また、当グループでは、多様な社員一人一人の個のクリエイティビティを尊重し、自由と自律によるスキルの発揮とチームによる共創を価値の源泉としています。ダイバーシティ(=多様性)を尊重し、お互いを受容するインクルーシブな組織風土づくりを進めるだけでなく、一人ひとりが直面している課題を理解し、ともに乗り越えられるように支援するエクイティ(=公平性)の考え方を大切にしていきます。
DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)の推進体制
当社グループでは、DE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)を経営トップのコミットメントのもと推進しています。
サステナビリティ管轄部門である「サステナビリティ推進室」は、サステナビリティ担当取締役のもと、本方針の浸透およびDE&I(ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン)全般に関する取り組みを推進します。
ジェンダー平等における目標設定
2030年度までに博報堂DYグループの管理職の女性比率を約30%にすることを目指します。
女性活躍推進
博報堂DYホールディングスの最大の中核事業会社である「博報堂」では、女性社員が今後ますます活躍しやすい環境を整えるため、2021年1月に、2026年12月までの5年間を計画期間として、「女性活躍推進法」および「次世代育成支援対策推進法」に基づき、「一般事業主行動計画」を新たに策定しました。育児や介護などと両立している社員も仕事にまい進できるような環境を整備することで、女性活躍推進に取り組んでいます。
女性活躍推進を支える施策として、妊娠期~出産~復職までの各ステップにおける、法定を上回る両立支援に関する諸制度を整備しています。妊娠中の通院時間確保のための特別休暇や、妊娠期から子どもが1歳になるまで1時間短縮勤務が可能 な有給短縮、また子どもが満2歳となった次の4月末日まで取得可能な育児休業制度等、スムーズに復職できるよう支援し、制度運用や様々な活動を展開しています。
※対象:博報堂、大広、読売広告社、アイレップ、博報堂DYメディアパートナーズ、デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム
大広は、 2022年3月に、「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」に基づく優良企業として、厚生労働省より3つ星ランクの「えるぼし認定」を取得しました。女性が自分の“働き方をデザインできる会社”となるために、社長を座長として「女性が心おきなく活躍する職場創りプロジェクト(COCO-Project)」を2017年に発足して以来、継続的に活動を続けてきた結果と受け止め、引き続き、多様な働き方を支援するとともにさらなる議論・検討を行っていきます。

キャリア入社者
博報堂・博報堂DYメディアパートナーズではマーケティング・イノベーション価値創出に向け、近年中途採用を強化しています。2021年からはデジタル分野でさらなる成長を遂げるため、博報堂DYメディアパートナーズ、DACとともにデジタル人財の採用や、第二新卒者の採用を強化しています。
キャリア入社者*に対しては、入社後のオンボーディングにおいて様々なプログラムによるスキルアップに加えて社員同士のコミュニティづくりを支援するなど、風土に定着するための仕組みも実施しています。
※ 対象:博報堂
社員の成長に向けて
社会経済環境が予測困難な時代において、より高い業績や成果を持続的に達成するためには、社員が本来持っている多様な成長ポテンシャルに着目し、社員の「主体的な成長」に投資し、パフォーマンスを上げることが最も重要と考えています。博報堂・博報堂DYメディアパートナーズでは、これを推進するためのタレントマネジメントシステム(人事制度)を導入し、社員の成長を促す職務付与、強みを伸ばすためのキャリア設計等を実施することで、変化の激しい時代を勝ち抜くための、多様な人財を育成しています。また2023年3月期は博報堂・博報堂メディアパートナーズにおいてリスキリング・プログラムを開始し、各自のニーズに応じた成長機会を提供しています。
障害者雇用の促進
当社グループの特例子会社「博報堂DYアイ・オー」は、1989年12月に社員14人で設立し、2022年4月現在で社員160人(障害者87人、健常者73人 ※出向者を除く)に成長した当社グループ各社のシェアードサービス会社です。業務はデータ入力・印刷出力・帳票チェック等がベースとなり、障害のある社員と健常者が協働しています。2017年12月には、厚生労働省委託事業受託団体である全国障害者雇用事業所協会より、「障害者活躍企業」としての認証を受けました。今後も多様な社員一人ひとりが力を合わせてチームの力を発揮し、博報堂DYグループに高いサービスを提供し続けるとともに、博報堂DYアイ・オーだからできる新しい価値を生み続けていきます。


2019年12月に開催した式典は、手話通訳・文字情報・音声ガイドを交えて行いました