株式会社博報堂DYホールディングスは、国連開発計画(UNDP:United Nations Development Programme)が掲げている活動方針である「人道・開発・平和の連携(略称:HDPネクサス)」の日本国内における理解促進ツールとしての映像とポスターをクリエイティブボランティアとして制作いたしました。
また日本での「HDPネクサス」公開シンポジウムに参加するために来日したUNDPの野田章子総裁補・危機局長が来社され、今回の取り組みに対する感謝のお言葉と記念品をいただきました。「HDPネクサス」公開シンポジウムでも当社制作の映像とポスターが活用され、野田総裁補からのご紹介に会場の皆様からも温かい拍手をいただくことができました。

国連開発計画(UNDP)は、世界の貧困や格差、気候変動といった不公正に終止符を打つために活動する国連の主要機関です。世界170ヶ国において人と地球のために総合的かつ恒久的な解決策を構築すべく、様々な専門家や連携機関からなる幅広いネットワークを通じて支援を行っています。
その中で「HDPネクサス」という活動方針が掲げられています。「HDPネクサス」とは「Humanitarian, Development and Peace Nexus」の略称で、人道危機対応の三本柱である人道支援・開発・平和構築に携わる様々な人達が独自にそれぞれの活動を行うのではなく、より緊密に連携し、相乗効果を出すような分野横断的なアプローチを促進するものです。
UNDPから「HDPネクサス」について日本国内での理解がされておらず、サイトやイベント等で分かりやすく伝えるツールを制作したいというご相談をいただき、博報堂DYグループのクリエイティブボランティアチームで対応いたしました。
映像では世界で人道支援を必要としている人が増えている実態や「HDPネクサス」の三本柱と相互連携の大切さを分かりやすく解説しています。また25年間、UNDPの親善大使を務められている紺野美沙子氏にナレーターとしてご協力いただき、長年に渡る活動の想いが込められた映像となりました。ポスターではHumanitarian, Development, Peaceの3つの軸をモチーフにしてどれも欠くことのできない要素であることを象徴的なコピーとデザインで表現しました。
【「HDPネクサス」映像】
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【「HDPネクサス」ポスター】

【UNDP野田総裁補・危機局長のお言葉】
「HDPネクサス」の活動は非常に複雑で説明が難しいですが、クリエイティブの力でこんなにもクリアなメッセージになるのには驚きました。大変感謝しております。「HDPネクサス」を分かりやすく伝えることができることは嬉しいことですので、イベントなど様々なシーンで活用していきたいと思います。これからもサポートいただけると嬉しいです。
【当社会長 戸田のコメント】
今回、このような機会をいただくことができて感謝しています。当社のクリエイティブメンバーも学びが多く、非常にやりがいを感じていると思います。以前、当社は「チーム・マイナス6%」の活動をサポートさせていただき、生活者の行動を変えるお手伝いをしましたが、今後「HDPネクサス」でも生活者の行動を促すような企画など提案していければと思います。
【UNDP「HDPネクサス」ツール制作スタッフリスト】
・プロデューサー:真坂博/齋藤真鈴(博報堂DYホールディングス)
・クリエイティブディレクター:井口雄大(博報堂)
・アートディレクター:清水千春(博報堂)
・コピーライター:川上茉衣(博報堂)
・映像制作プロデューサー:尾嶋雄二/相吉こづえ(博報堂プロダクツ)
・映像制作ディレクター:芝崎雄介(博報堂プロダクツ)
・映像制作進行:五十嵐圭輔(博報堂プロダクツ)
・ポスター制作プロデューサー:桐石雄毅/千葉梨子/小野薫(博報堂プロダクツ)
博報堂DYホールディングスは、サステナビリティゴールである「生活者一人ひとりが、自分らしく、いきいきと生きていける社会の実現」を目指すことを掲げ、サステナビリティへの取組みを推進しています。