博報堂DYグループの株式会社オプト(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:金澤大輔、以下オプト)は、配信実績をもとに、「未開拓クリエイティブ」を生成するAI機能を開発いたしました。本機能を、3つのAIでPDCAサイクルの質を上げ、高い広告効果を実現するオプト独自の広告クリエイティブ制作ソリューション「Murmuration: Sequential Generator(マーマレーション)」(※1)に実装したことをお知らせいたします。

■ 提供背景
InstagramやTikTokをはじめとするSNS媒体では、AIアルゴリズムによる広告配信の最適化が急速に進んでいます。より個人の興味関心にあわせた広告を求められるなかで、クリエイティブの多様性は、企業の広告コミュニケーションにおける重要な要素となっています。こうした潮流に対しオプトは、AIによる「類似度」という指標を用いてクリエイティブの多様性を可視化・コントロールし、広告効果の向上を支援してまいりました。
しかし、多様性を意識してクリエイティブを制作しても、数千次元に及ぶAIのデータ空間においては意図せず似た領域に集中してしまい、まだ検証していない「未探索領域」を把握することが困難でした。また、過去に効果が低かったクリエイティブの方向へ表現を広げてしまうこともあるなど、検証すべき方向性を正しく定めることも課題でした。
オプトは、クリエイティブにおけるAI活用の本質は、人間では解析不可能な媒体アルゴリズムを捉え、広告効果につながる表現を「正しく選ぶこと」にあると考えています。正しく選ぶ基準があって初めて、クリエイティブの大量生成や高速化が真に機能します。この考えのもと、配信実績から「未開拓クリエイティブ」を生成する機能を開発いたしました。
■ 新機能概要
・AI技術の応用により「未探索領域」を可視化する
オプト独自の膨大なクリエイティブデータを学習したAIが解析・マッピングを行い、検証済みの領域と、「未探索領域」を可視化します。各企業ごとの配信実績を読み込むことで、これまで以上に広い視野でクリエイティブの多様化を追求できます。
・配信実績をもとに「クリエイティブ表現の方向性」を特定
配信実績を解析し、効果の期待値が最も高いクリエイティブの方向性をAIが定めます。単に類似度を下げるだけではなく、「どの方向へ表現を広げるべきか」を定めることで、過去に効果が低かった方向への非効率な配信を防ぎ、特定した位置に合う特徴を持つクリエイティブをAIが生成します。

■ 期待効果
本機能を用いた未探索領域への配信戦略について、シミュレーションによる検証を行った結果、以下の期待効果が示唆されました。(※2)
・コンバージョン率(CVR):約 27% 増加
・コンバージョン単価(CPA):約 21% 改善
・効果が高いクリエイティブの特定に要する期間:約 17% 短縮

オプトは今後も、博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団HCAI Professionalsの活動の一環として、AI技術を用いたサービスを提供し、顧客企業の持続的な事業成長の実現(LTVM)を支援してまいります。
※1 3つのAIでPDCAサイクルの質を上げ、高い広告効果を実現する広告クリエイティブ制作ソリューション「Murmuration: Sequential Generator(マーマレーション)」
https://optipschannel.opt.ne.jp/solutions/murmuration
※2 本期待効果は、広告と生活者の関心の関係を表現する学術研究を基にしたモデルを用いて、未開拓クリエイティブを活用した広告配信戦略を比較したシミュレーション結果です。理論上の試算値であり、実際の配信効果とは異なる場合があります。