株式会社博報堂DYホールディングス(東京都港区、代表取締役社長:西山 泰央、以下 博報堂DYホールディングス)と株式会社博報堂テクノロジーズ(東京都港区、代表取締役社長:中村 信)は、統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」のプロダクト「STRATEGY BLOOM PLANNING」をアップデートし、「カテゴリーエントリーポイント(以下CEP)分析」機能を強化しました。データ基盤の強化に加え、生活者が特定のカテゴリーを検討する "きっかけ"であるCEPを評価しやすく可視化することで、マーケティングコミュニケーション戦略立案における意思決定の迅速化に貢献します。

■背景
人口減少や市場の成熟、生活者の消費行動の変化など、ビジネス環境は急速に変化しています。多くの企業にとって、成長領域への投資の加速や既存市場における投資効果の最大化の重要性が増し、マーケティングのさらなる効果・効率の向上と提案力の強化が喫緊の課題となっています。
そのような環境下で、ブランドの新たな成長領域の分析手法として「CEP」に注目が高まっています。CEPとは、生活者が日常の中で特定のカテゴリーを検討する「きっかけ」です。CEPを見渡し自社ブランドとのリンクを広げ強めることで、新たな購買文脈や顧客の獲得を目指すことが可能になります。一方で、ブランドにとって適切なCEPを導き出し、生活者の心が動く瞬間を的確に捉えるためには専門知見と分析時間を要するため、知見の型化と高速化の両立が求められていました。
■機能アップデート概要
本プロダクトは、博報堂DYグループのCEP分析に取り組む社員の知見を集約・型化しています。「STRATEGY BLOOM PLANNING」のCEP分析機能を大幅にアップデートするとともに、業種別のプリセット調査データの拡充、独自UIによる可視化を行い、効率的かつ効果的な指標を見渡し評価することが可能になり、CEP選定の支援を通じて、マーケティング活動の効率化と高度化に貢献します。
CEP分析機能のアップデート
CEP分析の重要指標であるCEPの「間口の大きさ」※や、CEPにおけるブランドの相対的な強弱を示す「メンタルアドバンテージ&メンタルディスアドバンテージ」などを組み合わせ、より視覚的に表示するUIを新たに搭載しました。簡単な操作で多様な見方を可能にすることで、分析・意思決定のスピード向上に貢献します。
※間口:「接触の広がり」を意味し、購入率や購入人数を指す
業種別プリセット調査データ拡充
追加の調査を実施し、数十カテゴリーにわたるプリセット調査データを搭載しており、幅広いクライアント企業向けに柔軟なCEP分析を実現します。
専門メンバーのCEP知見反映
博報堂は専門プロジェクトを立ち上げ、CEPをはじめとしたエビデンスベーストマーケティングの研究と同時に、多くのクライアント企業での実践を進め、専門知見やノウハウを蓄積しています。この知見を「STRATEGY BLOOM PLANNING」のCEP分析機能拡充にも活用し、正しい理論に則った分析をグループ全社員が提供できる環境を整えています。
■今後の展望
「STRATEGY BLOOM PLANNING」では、今後も博報堂DYグループの横断的なAI専門家集団HCAI Professionalsの活動として、AI関連各領域のプロフェッショナルが開発に携わりながら、グループのマーケティング業務の知見を集約・型化やプリセット業種の拡張を通じて、マーケティングコミュニケーション戦略立案の迅速化や高度化に貢献していきます。
[参考]CREATIVITY ENGINE BLOOMとは
2024年6月、博報堂DYホールディングスは統合マーケティングプラットフォーム「CREATIVITY ENGINE BLOOM」を開発しました。 「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は、メディアビジネスやデジタルマーケティングなどのマーケティング領域での活用はもちろん、クリエイティブ制作、販促・CRMなどコマース、流通領域までをワンストップで統合・管理できる統合マーケティングプラットフォームです。博報堂DYグループが保有する生活者DATA PLATFORMをベースにAI技術を活用することで、利用者のクリエイティビティを拡張し、新しいコミュニケーションサービスやビジネス創造を支援します。まずは当社グループ社員での利用を開始し、スピーディーに高度な統合マーケティングサービスの効率化と高度化を実現することでマーケティングビジネスのOM率向上、売上総利益率の成長に貢献します。

「CREATIVITY ENGINE BLOOM」は以下の5つの主要モジュールと、そのモジュールを支える「生活者発想プラットフォーム」「生活者DATA PLATFORM」から構成されています。
STRATEGY BLOOM:マーケティング戦略の策定を支援するモジュールで、生活者データとクライアント企業のデータを統合し、AI技術を用いて市場構造の可視化やターゲット設定、KPI策定の業務効率化を行います。
MEDIA BLOOM:AaaSと連携し、KPI達成のためのメディア効果を最大化するモジュール。テレビとデジタルを組み合わせたメディア最適化やアロケーションを効率的に策定します。
CREATIVE BLOOM:クリエイティブ制作を支援するモジュールで、AIを活用してクリエイティブの評価、自動生成を行い、業務の効率化と高度化を実現します。
COMMERCE BLOOM:購買データとECプラットフォームと連携し、リアル、ECを統合したマーケティング戦略立案を支援します。
ENGAGEMENT BLOOM:顧客との良質な関係性を構築するモジュールで、大手SFAやMAツールと生活者 DATA PLATFORMを連携し、顧客のLTV向上やOne to Oneマーケティングサービスを提供します。
「生活者発想プラットフォーム」:生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する新しい発想支援基盤。
「生活者 DATA PLATFORM」:博報堂DYグループの独自データと外部データを一元管理し、BLOOMの各プロダクトで利用可能な基盤として整備します。
<CREATIVITY ENGINE BLOOMの強み>
マーケティング業務の統合・デファクトスタンダード化
STRATEGY、MEDIA、CREATIVE各業務を一元管理し、業務プロセスを統合・標準化することで、労働生産性を向上させます。
生成AI機能を用いた業務の効率化と高度化
生活者発想で培ったマーケティング業務のノウハウを生成AIにインストールし、生活者のより深い洞察を支援することで、ターゲットプロファイルやコンセプト、クリエイティブアイデアなどのクリエイティブワーク業務において生成AIと人間が協調するサービスを提供し、社員の創造性を高めます。
統合マーケティング効果の可視化
生活者DATAPLATFORMデータを活用し、統計技術やAI技術を駆使して統合マーケティング効果を測定可能な独自指標を提供します。また指標を向上させるための戦略策定や施策開発を支援するマーケティングインテリジェンス機能も提供し、得意先の事業成長へ貢献します。
[参考] 生活者発想プラットフォーム
生活者・市場への深い理解や、新しい発見・価値創造をAIとともに行い、AI×生活者発想でビジネスの拡大を支援する、そのコアとなるのが「生活者発想プラットフォーム」です。AIという、自分とは違う存在を味方につけ、生活者の心を動かすアイデアを生み出し、創造性の拡張へつながる、新しい発想の基盤となります。

生活者発想プラットフォームには以下の4つの主要機能を備えています。
● 生活者:「バーチャル生活者」との対話、生活者発想法がつまった基盤
● 市場:市場動向を把握し、業界のこれからを発想する基盤
● メディア/生活者インターフェース:生活者とのコミュニケーションデザインを発想する基盤
● 効果予測:業界仮想市場を再現。マーケティング効果の予測や広告クリエイティブを事前評価し改善する。

生活者発想プラットフォームにて生まれた生活者発想を、 CREATIVITY ENGINE BLOOMの各プロダクトをはじめとした様々なマーケティングAIソリューションで精度を高めて実行し、AI 時代の企業マーケティングを支援してまいります。