「自分ごと」だと人は動く

今起こりつつある生活者主導社会の潮流と、
効果のあるコミュニケーションについて、キーワードとWAYを示します。

エンゲージメント・リング™の視点によるコミュニケーションがわかる書籍です。

(※2010年6月、電子書籍版も発売されました。
iPhoneとiPadの両方に対応しています。)
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  1. はじめに
  2. 第一章:細分化する社会
  3. 第二章:タグ化する個人
  4. 第三章:99%の情報がスルーされる!?
  5. 第四章:コミュニケーションは「自分ごと」で成功する
  6. 第五章:「自分ごと」で社会を動かす
  7. 第六章:社会の主導権は誰が握るのか?
  8. おわりに

エンゲージメント・リング™とは

博報堂DYグループ エンゲージメント研究会

博報堂DYホールディングス、博報堂、大広、読売広告社、博報堂DYメディアパートナーズの5社からの選抜メンバーにより構成される企業グループ内プロジェクト。
メンバーは経営企画、研究開発、営業、制作、ストラテジー、プロモーション、インタラクティブ、メディアプランニング、コンテンツ開発などさまざまな職種から構成されている。

2007年に博報堂DYグループの次世代型コミュニケーションモデル「エンゲージメント・リング™」を社内外に発表。「エンゲージメント」概念を博報堂DYグループとして発展させるべく、そのモデル化、プラニングWAY確立、ツール開発、ビジネスメニュー開発、ワークショップ、ファシリテーション、グループ内研修等に取り組んでいる。

「自分ごと」だと人は動く

ダイヤモンド社
定価:1500円+税

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電子書籍:700円(税込)
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はじめにーコミュニケーションのカギが変わる

2007年、「でも、そんなのカンケーねえ!でも、そんなのカンケーねえ!」と連呼するギャグが日本全国で大はやり。子どもたちも大はしゃぎで「カンケーねえ!……キャッキャッ」と遊んでました。

パフォーマーが自分でネタを振っておきながら「関係ない!」と開き直ってしまう逆転劇、なぜかパンツ一丁の裸スタイル……。もちろん面白いから流行ったわけですが、私たちのような広告・マーケティングに関わっている人間としては、みんなが笑い、真似をした本当の理由はどこにあるのか、それを探したくなります。コミュニケーションとしての構造、本質を解き明かしたい、という衝動です。構造は、ストレートには表に出てこないことも多々あります。奥には確かにあるんだけれども誰も口には出さない、まだ明確に発見できずにいる「コミュニケーションのツボ、本質を突いた理由」をついつい探してしまう。

そんな生活そのものを洞察する視点から「カンケーねえ!」を深掘りしてみると、自分の周りでも世の中全体でも、本当にいろいろと面倒くさいことがあまりにも多くて、そういった「面倒なことから離れて関係なく生きたい」という世の中全体の気分を代弁していたからこそ、あれだけ流行ったのではないだろうか、などと考えていたりします。

自分自身にとって必要性を感じない、ムダ情報をすべて処理することは当然ながら不可能です。世に溢れる膨大な情報は、意識的にやり過ごしながら生きていかなければ生活は送れません。意識的に「関係しない」ことで、自分を守っているのです。

たとえば「スルー」する。――

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