今起こりつつある生活者主導社会の潮流と、
効果のあるコミュニケーションについて、キーワードとWAYを示します。
エンゲージメント・リング™の視点によるコミュニケーションがわかる書籍です。
(※2010年6月、電子書籍版も発売されました。
iPhoneとiPadの両方に対応しています。)
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2007年、「でも、そんなのカンケーねえ!でも、そんなのカンケーねえ!」と連呼するギャグが日本全国で大はやり。子どもたちも大はしゃぎで「カンケーねえ!……キャッキャッ」と遊んでました。
パフォーマーが自分でネタを振っておきながら「関係ない!」と開き直ってしまう逆転劇、なぜかパンツ一丁の裸スタイル……。もちろん面白いから流行ったわけですが、私たちのような広告・マーケティングに関わっている人間としては、みんなが笑い、真似をした本当の理由はどこにあるのか、それを探したくなります。コミュニケーションとしての構造、本質を解き明かしたい、という衝動です。構造は、ストレートには表に出てこないことも多々あります。奥には確かにあるんだけれども誰も口には出さない、まだ明確に発見できずにいる「コミュニケーションのツボ、本質を突いた理由」をついつい探してしまう。
そんな生活そのものを洞察する視点から「カンケーねえ!」を深掘りしてみると、自分の周りでも世の中全体でも、本当にいろいろと面倒くさいことがあまりにも多くて、そういった「面倒なことから離れて関係なく生きたい」という世の中全体の気分を代弁していたからこそ、あれだけ流行ったのではないだろうか、などと考えていたりします。
自分自身にとって必要性を感じない、ムダ情報をすべて処理することは当然ながら不可能です。世に溢れる膨大な情報は、意識的にやり過ごしながら生きていかなければ生活は送れません。意識的に「関係しない」ことで、自分を守っているのです。
たとえば「スルー」する。――
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